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タレントとして成功させるのは?
タレントというとテレビで活躍している人たちを想像しがちです。
しかし実際にはテレビに出演できていない人も多くいることを知っておきましょう。
そのようなタレントを多く抱えていても、プロダクションは出費が増える一方で収益には結びつきにくいです。
特に正社員のような正規の雇用関係を結んでいる場合は、固定給が支払われることになるので、負担以外の何物でもありません。
それでも雇い続けることには大きな理由があります。
いつかブレイクして活躍してくれることで、大きなリターンが得られると期待しているのです。
このように聞くと、楽観的すぎると感じる人もたくさんいるでしょう。
もちろんプロダクションも、勝手にブレイクしてくれるとは考えていません。
各所に必死に売り込みをするなど精力的な活動を続けているのが一般的です。
それと同時に取り組んでいるのがタレントの育成です。
いくら売り込んでも本人に実力が備わっていなければ意味がありません。
出演を繰り返して経験を積むことで成長していくケースも多くあります。
しかし出演できる機会が少ない状況であれば、他のアイデアも盛り込んで成長させなければなりません。
たとえばお笑い芸人の場合は、地方の商業施設などでライブをたくさん経験させる方法があります。
テレビでよく見かけるお笑い芸人であっても、若手時代は近所のデパートで見かけたという人もいるでしょう。
同じように有名なアーティストであっても、小さな商業施設やスナックなどで歌っていたという逸話は多く残っています。
そのような地道な経験を積み重ねていくことで、2つの成果が現れることを期待できます。
経験値が増えていくことで臨機応変な対応力が身に付くこと
1つ目は経験値が増えていくことで臨機応変な対応力が身に付くことです。
テレビに出演すると多くの場合は台本を渡されます。
基本的にはそれを覚えて進めていくと良いのですが、それだけでは対応しきれないことも少なくありません。
たとえば大御所が台本を覚えてこなかった場合は、アドリブで話しかけられることも多いでしょう。
その場合は最適な台詞を考えて返答しなければなりません。
生放送で詰まってしまうと、二度と呼んでもらえない可能性があります。
地方局の場合は、そもそも台本を用意していない番組も見受けられます。
これまでテレビに出ていなかったタレントは、そのような地方局の番組から出演するのが一般的です。
つまり初舞台でありながら、高度なアドリブを求められるということです。
人前で活動した経験が少ないと、そのような期待に応えられない可能性が高くなります。
小さなステージでも構わないので経験を積み重ねておけば、出演したときに体や口が勝手に反応してくれるはずです。
もちろんセンスのよい受け答えができるとは限りません。
しかし最低限の振舞いや対応に関しては、あまり心配しなくても良くなるでしょう。
上記は一般的な企業でも行われている育成方法です。
むしろ小さなことから経験を積ませていくのは、人材育成の王道といっても過言ではありません。
それとは逆に、立場は人をつくるという考え方もある
それとは正反対の方針として、立場は人をつくるという考え方もあります。
タレントの育成においては、こちらの方針が選ばれる頻度も高いです。
リードワンプロモーション曰く、たとえばテレビ出演が少なくても、いきなり有名なトーク番組にキャスティングしてもらうケースもあります。
こちらの方針にもいろいろな狙いがあるので覚えておきましょう。
前述の地道な方法にはいくつかの欠点があり、それが今後の活動の足かせになる事例が見られます。
その一つとして自分の小さなスケールを痛感することで、テレビに出たときに萎縮してしまうことが挙げられます。
テレビに出ている同業者がまぶしく見えるのと同時に、自分をつまらない存在のように感じてしまうのです。
その結果、人気番組の出演時など同じ土俵に立ったときに、自分は相応しくない場所にいると錯覚してしまいます。
慣れるまでは小物のような振舞いやトークを続けることになるでしょう。
それに対していきなり抜擢されて人気番組に出た場合、緊張はしますが変に萎縮をすることはありません。
それどころか大物に対して遠慮せずに話しかける光景も珍しくありません。
そのような大胆な態度が受け入れられて、ブレイクできた人はこれまでに何人もいます。
番組に出続けていくことでさらなる個性を発揮できるようになることが多い
ある程度の素質を持っている必要がありますが、番組に出続けていくことでさらなる個性を発揮できるようになることが多いです。
このように育成方法には大きく2種類が存在するので、どちらを選択するのかを慎重に考えなければなりません。
内向的な性格であれば、地方で地道に経験を積ませて自信を付けさせるのも一つの手です。
荒療治になりますが、いきなり人気番組に出演させて成功体験を積ませるという方法もあります。
このようにプロダクションによって方針は異なり、多くの場合はその特色が所属しているタレントに色濃く表れています。
育成の仕方に傾向があるので、共通したものが備わるのは自然なことと言える。
最終更新日 2025年6月27日 by cosustain