日本ユニセフ協会の概要
日本ユニセフ協会は、ユニセフ日本委員会の別名を持つ、日本の公益財団法人の一つです。
都内の一等地、港区高輪にその本部を置いて活動をしています。
ユニセフ協会という名前がついていることから、ユニセフ(国連児童基金・UNICEF)と全く同じ団体という認識をされがちですが、実は日本ユニセフ協会とユニセフは違う団体です。
私も人から教えてもらうまでは、この二つの団体が別物だということを知りませんでした。
まず、日本ユニセフ協会は、公益財団法人であり、国際機関ではありません。
その活動は、日本においてのユニセフの国内委員会として行われているため、ユニセフと協力関係・関係機関にあたることは事実です。
しかし役割としては限定的であり、世界におけるユニセフの活動を支援するために、寄付集めや広報・啓蒙活動、そして政策提言協力を、日本国内でのみ、行っています。
一方、ユニセフは、ニューヨークにその本部を置く国際機関です。
渋谷区にあるユニセフ東京事務所
日本でユニセフとして機能しているのは、ユニセフ東京事務所と呼ばれており、東京都渋谷区に活動拠点を置いています。
ユニセフは、支部を世界の途上国や紛争地域に展開し、直接現地の子供たちに対する支援を行うことを活動の基本としています。
日本は先進国に当たるため、日本にはユニセフの支部は設置されていなのです。
その代わり設置されているのが日本ユニセフ協会に当たります。
立場としてはユニセフ国内委員会という民間団体にあたり、日本だけでなく他の先進国と合わせて34か所の委員会が設置されています。
つまり、ユニセフと日本ユニセフは関係はあるものの、別団体といえるのです。
この2つが別団体という分かりやすい事実は、関係人物にも表れています。
国際機関のユニセフと聞くと、黒柳徹子さんをイメージされる方が多いと思います。
ご認識の通り、黒柳徹子さんが親善大使を務めているのは、こちらのユニセフです。
一方、日本ユニセフ協会にもイメージキャラクターがいます。
こちらも有名な方で、アグネス・チャンさんが協会大使を務められています。
日本ユニセフはユニセフの関係機関のため、日本ユニセフあてに寄付をした場合国連ユニセフに寄付金は届けられます。
しかし、約25%が役員報酬や退職金と行った各種名目で抜かれてしまうため、もしご自身の寄付金を100%ユニセフに寄付したい場合は、黒柳徹子さんが大使を務める国連ユニセフに直接寄付をしたほうがよいでしょう。
最終更新日 2025年6月27日 by cosustain