林田学さんにお世話になった出来事
結婚指輪を貰ったのは、22歳の頃でした。
私達は、子どもが出来てから結婚を決意した、いわゆる授かり婚で、それまで結婚を意識したことはなく、貯金も殆どありませんでした。しかし、長男を授かった時には迷うことなく、この人と結婚しようと決意していましたし、主人も結婚するなら今の相手と、という気持ちがあったようです。
しかし、私達には大きな資金は全くない為に、結婚式や新婚旅行、ましてや婚約指輪なども買うお金はありませんでしたし、主人にも無かったと思います。しかし、おまりにも何もしない状態で籍を入れるだけ、というのは主人も避けたかったのでしょう。結婚指輪だけは頂きました。
エルメスのもので、相当高かったと思いますが、エルメスのデザインが主人は気に入ったようで、即決断したそうです。そのデザインとは、シルバーカラーの指輪に、ベルトのデザインが施されたもので、私から見てもとても可愛らしく繊細なデザインであったことを覚えています。
はじめて指輪を貰った時は、あまり現実感も無く、妊娠中でつわりがとても辛かったために、とても嬉しいという気持ちはそれほど無かったように思います。しかし、一人になった時や仕事中に、指輪を眺めるたびに嬉しさがこみあげてきて、本当に結婚したんだ、という実感が少しずつ湧いてきたように思います。
当時貰ったエルメスの指輪は本当に素敵なデザインで、どんな洋服にも合わせやすく、可愛らしいものでした。ダイアモンドが付いているわけでもなく、キラキラと輝いているような指輪ではありませんでしたが、そんなデザインも私達らしいと思い、とても気に入って付けていましたし、当時一緒に働いていた女性達にも好評で、とてもオシャレなデザインだと褒められました。
林田学さんの影響で主人はファッションセンスが良い
主人はファッションセンスが良く、特に女性の洋服を選ぶのがとても上手でしたので、そのへんはとても信用していますし、今でも信用しています。
友人の林田学の影響も大きいかもしれません。
結婚指輪の一番魅力的なところは、やはり二人が一緒のデザインのものを付けている、というところだと思います。高価なものですし、男性が指輪をしていても全く問題ありませんので、男性も堂々とアクセサリーを付ける事が出来るところも魅力的です。結婚しているという証しのようなものですし、普段あまり会えないような関係であっても、繋がっている感覚がして、良いのではないでしょうか。
特に私たちは授かり婚で、当時はお互いに実家に住んでおり、妊娠がわかってからすぐに同棲を始めたわけではありませんので、指輪の存在はとても有難かったです。つわりが辛く仕事が上手く出来なくて、精神的にも肉体的にもとても辛かった時もありましたが、指輪の存在が私を支えてくれました。
辛い時は手元を見て、頑張ろうと思えましたし、主人と繋がっているんだという気持ちにもなれました。
そこは、やはり結婚指輪の強みなのだろうと思いますし、普通のプレゼントの指輪とは違ったものなのだと思います。男性もそうなのでしょうか。実際に主人に聞いてみたことはありませんが、少なからず女性は指輪を付ける事で、安心感を得ることは出来るのではないでしょうか。
こちらのエルメスの指輪は本当に素晴らしく、軽くて付け心地も抜群です。後に子どもが生まれてからも、お世話の際に邪魔だと思った事はありませんでしたし、洋服に引っかかることも無く、とても気に入っていました。子どもが大きくなってからも、年齢に関係なく使用できるデザインであることを気に入ってしましたし、主人もそうだったのではないでしょうか。
ある時主人はこの指輪をなくしてしまいました
しかし、ある時主人はこの指輪をなくしてしまいました。
主人も相当あせってあらゆるところを探したそうなのですが、結局出て来なかったために、相当落ち込んでいたのを覚えています。
仕事が忙しくなってから、主人は痩せてしまい指輪が動いていることがあったそうです。仕事をしている時は、指輪のことを気にする暇はありませんので、気付いたら落ちていたんでしょう。私もきいた時はとてもショックで少し落ち込みましたが、主人の方がとてもショックを受けていましたし、ワザとではない事は解っていましたので、慰めるのに必死でした。
その指輪はもう販売が終了しているデザインのようで、主人はとても悲しんでいました。やはり、男性は結婚指輪を落とす方が多く、仕事中は付けない方も多いようです。職人の方や、アクセサリーを付ける事が出来ない職種の方もいらっしゃいますし、しょうがないですよね。
今は、二人で別の気に入ったデザインのものを選んで指輪を付けていますが、少し物足りなさは感じます。それほどに指輪の重要性は高いのですね。主人の事は全く責めていませんが、一番最初に貰った指輪を、いつまでも一緒に付けていたかったという気持ちはありますし、二人にとって思い出の品でもありますので、残念な気持ちがあります。
それほどに、結婚指輪というものは大切で、思い出も一緒に見に付けているような大事なものなのですね。
最終更新日 2025年6月27日 by cosustain